その直後、とある自動車雑誌の編集部に潜り込むことに成功した私は“夢のNSX”を何度か操る幸運に恵まれたものの、そのたびに両手が震えるほどの緊張感を味わったのをいまも鮮明に覚えている。
あらためてステアリングを握ってみると、NSXはあの頃よりもずっと小さく感じられた。意外にも、初代NSXはつい最近まで現行型だったポルシェ「911」の“タイプ991”とほとんど変わらないサイズ。
タイプSは1997年のマイナーチェンジで追加された。エアコンなどの快適装備はそのままに、約45kgの軽量化、専用サスペンションチューニング、専用デザインのステアリングホイールやシフトノブなどにより、ワインディングロードなどでのスポーツドライビングの楽しさを際立たせたモデルとして開発された。
Hiromitsu Yasuiところが、なぜか初代NSXのほうがずっと小さく、そして軽快に感じられるのだ。
もうひとつ印象的なのは視界の広さで、前方は、それこそ自分のつま先が見えそうなくらい広々としていて良好。この感覚は、ロータス「エリーゼ」や最新のマクラーレンのロードカーにも通ずるものだ。
そして前方よりもさらに視界が開けていると思えるのが横方向で、外から見たときに自分の肩がさらけ出されているように感じるくらい、ウェストラインが低い。これもまたクルマの軽快感を強調する効果がありそうだ。
2001年のマイナーチェンジで、タイヤサイズの変更(フロント215/40R17、リア255/40R17)及びBBS(ワシマイヤー社)と共同開発した新デザインアルミ鍛造ホイールを採用することで操縦安定性やコーナリング時の限界性能を向上させた。
Hiromitsu Yasuiからの記事と詳細 ( “タイプS”の伝説は永遠に──初代ホンダNSXタイプS試乗記 - GQ JAPAN )
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