
千葉県は、新型コロナウイルスに感染の疑いが出た時点で、県民が緊急連絡先や診療に必要な情報を県のシステムに登録して、保健所による調査の効率化を図る「イマビス」の運用をスタートした。(中谷秀樹)
感染爆発を招いた夏の第五波では保健所業務が逼迫(ひっぱく)したり、感染者が電話に出ず、そのまま自宅などで死亡していた事例があったことを教訓に考案された。名称は「今のうちに、今の状況を教えてください」−との意味で名付けられた。県によると、事前登録のシステムは神奈川県でも運用されているという。
医療機関で新型コロナの検査を受けた県民(単独の保健所を持つ千葉、船橋、柏の各市民は除く)が対象。受診時に配布する県作成のリーフレットや県ホームページ(HP)記載の二次元コードにスマートフォンなどからアクセスし、氏名、住所、本人の連絡先と緊急時の連絡先、ワクチン接種歴、発症日や症状など基本的な情報を入力する。
その後、陽性が確定した場合は、保健所に提出される発生届と照合して同一人物と確認した上で情報を調査に活用する。目的外や陰性の場合は使用せず、三十日後に自動削除される。
これまでは陽性判明後に保健所職員が、感染者に電話などで調査していた情報の一部で、県疾病対策課の担当者は「本人につながらない時の緊急連絡先をあらかじめ把握できるほか、保健所の聞き取り項目が減ることで、調査時間の短縮や患者の負担も軽減できるのでは」と利点を挙げた。問い合わせは同課=電043(223)2691=へ。
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