仙台市は2日、借金の返済期限を延ばしてもらうため、市職員6人の氏名と私有の携帯電話の番号を無断で第三者に教えたとして、泉区建設部の20代男性職員を戒告の懲戒処分としたと発表した。男性職員は同日付で依願退職した。
市によると、東日本大震災から10年となった3月11日、泉区役所や市役所本庁舎などの部署77カ所に、男性職員が個人情報を漏らしたなどとする文書が、計2500枚もファクスで届いたことで発覚したという。
2月上旬、男性職員の携帯電話に「お金に困っているようなので、貸してあげる」と連絡があった。見知らぬ人からだったが、生活が苦しいため借金を申し込み、10万円に満たない金額が口座に振り込まれた。
その後、男性職員は電話主と返済を巡ってトラブルとなり、返済期限を延ばす条件として、市職員5人の氏名と電話番号を教えるよう迫られ、2月26日に上司ら6人の情報を漏らした。
このうち2人は3月11日に電話主から携帯電話に連絡があり「男性職員が返済に応じない」などと言われた。同日、電話主から各部署に届いた文書は「高金利と知って借りたのに返済しない」などと書かれ、6人のうち5人の氏名と携帯番号も記載されていた。
男性職員は弁護士に対応を相談し、11日以降は市役所や6人に連絡はない。電話主の狙いが何かは男性職員も分からないという。
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