「ZMP World 2021」が開幕した。ZMPが開発、サービス提供している様々な製品や導入事例などが紹介される。イベントの期間は7月13日~15日まで。
その「ZMP World 2021」の中で、自動運転機能を持った清掃ロボットに参入することを発表した。オフィスのエントランスやホテル、空港ロビーのフローリング清掃・水拭きを対象として清掃ロボ「バキュロ・ウェット」(湿式)、カーペット環境に対応した清掃ロボ「バキュロ・ドライ」(乾式)の2モデル。

「バキュロ・ドライ」(乾式)のブラシ部分
価格は「バキュロ・ウェット」が318万円から、「バキュロ・ドライ」が298万円から。別途クラウドプラットフォームの利用料等が必要になる場合がある。
開発には中国の掃除ロボットシェアNo.1のガウシアンと連携
製品の開発には、世界30か国で2,500台以上の販売実績を持つ中国のGaussian Robotics社(ガウシアン)と連携、同社が開発した清掃ロボットをベースとしている。
「バキュロ」シリーズの特徴
清掃ロボット単体の機能としては、自律移動や障害物回避機能を装備している。「バキュロ・ウェット」は全高が110mm、「バキュロ・ドライ」はやや小さく850mmとなっている。最大清掃時間は「バキュロ・ウェット」で約2~6時間、面積でテニスコート約7面分。

各部の構成と、搭載しているセンサー類は下記の通り。


壁際の清掃できない範囲は約10~20cm程度。これは標準的か、もう少し壁際まで寄りたいところ。

機能的な特長は下記の通り。

マッピングは手押しで3Dマップを自動生成する方式。

充電については、自動で充電ステーションにドッキングする機能のほか、「バキュロ・ウェット」では湿式清掃に必要となる「自動注水」「自動排水」機能も併せ持つ。


中国のガウシアンとの連携で有利なのは既に海外での導入実績が豊富なこと。空港やショッピングモール、オフィスビルなどの導入事例がすでにある。



クラウドプラットフォーム「ROBO-HI」(ロボハイ)と連携
ZMPとしての最大の特徴は、同社のクラウド型ロボット管理システム「ROBO-HI」(ロボハイ)と連携することができる点。同社は既に「警備」「配送」分野では自社開発のロボットを提供している。足りなかったのは「清掃」ロボットであり、この「バキュロ」で新規参入する。
「警備」「配送」更にはモビリティ分野のロボット製品をクラウドで運用管理するシステムが「ROBO-HI」だ。

「ROBO-HI」では複数のロボットを一括管理したり、遠隔操作を行うなどが可能となる。

この「ROBO-HI」に「バキュロ」シリーズも対応。「バキュロ」の状態管理、タスク制御、スケジューリングのほか、エレベーターや自動ドアとの連携についても実現することができる。


また、「ROBO-HI」自体はビルメンテナンスやセキュリティなど、様々なシステムやデバイスとの連携を想定している。

ZMPは「これからもロボットが世の中不可欠なインフラとなり、あらゆる場所で人々を支える豊かな社会の実現を目指します」とコメントしている。なお、これらの製品は7月13日より開催されているイベント「ZMP World 2021」にて実機およびデモンストレーションの公開が予定されている。
■ ZMP World 2021『ロボットを社会インフラへ』CM
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