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Wednesday, July 28, 2021

福井で「記録的短時間大雨情報」相次ぐ 東日本で大気不安定 - NHK NEWS WEB

上空の寒気や湿った空気の影響で、東北から北陸にかけての広い範囲で大気の状態が非常に不安定となっていて、特に福井県では猛烈な雨が相次いで降りました。
30日にかけて北日本や東日本を中心に非常に激しい雨が降って、局地的な大雨となるおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水などに警戒してください。

気象庁によりますと、東日本や東北の上空には強い寒気がとどまり、地上付近には台風8号から変わった低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が非常に不安定になっています。

北陸や東海では、明け方から局地的に雨雲が発達し、福井県内では29日朝4回「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

福井県越前町上糸生では、午前8時20分までの1時間に83ミリの猛烈な雨を観測したほか、いずれもレーダーによる解析で、福井県鯖江市付近で午前8時半までの1時間におよそ80ミリ、福井市付近では午前6時10分までの1時間におよそ100ミリ、午前5時20分までの1時間におよそ80ミリの、いずれも猛烈な雨が降ったとみられます。

また、静岡県菊川市付近では午前5時10分までの1時間に、およそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。

午後になって各地で雨雲が発達し、午後1時までの1時間には静岡県の浜松市熊で44.5ミリ、茨城県坂東市で34ミリの激しい雨が降っています。

これまでの雨で、福井県や福島県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

29日は北日本から西日本にかけての広い範囲で大気の不安定な状態が続き、特に東北や関東甲信、北陸では局地的に雷を伴って、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

予想以上に雨雲が発達した場合は猛烈な雨が降るおそれもあるとしています。

30日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、関東と北陸で100ミリ、東北と甲信で80ミリと予想されていて、30日も雨が降って、総雨量は増える見込みです。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水や氾濫に警戒するとともに落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。

一方、北海道や西日本では高気圧に覆われて晴れ気温が上がっています。

午後1時までの最高気温は、大分県日田市で36.6度、北海道日本海側の小平町達布で36.2度、大阪・枚方市と山口市で35.9度と猛暑日のところが相次いでいます。

北日本や西日本では、午後も猛烈な暑さとなる見込みで、中国地方から沖縄地方にかけてと岩手県には「熱中症警戒アラート」が出ています。

外出はなるべく避け、こまめに水分を補給するほか、屋内では適切に冷房を使用し、屋外では人との距離が十分あるときにはマスクを外して休憩するなど、熱中症に警戒してください。

局地的大雨相次ぐ理由は?

28日から、東北や関東、北陸、東海を中心に局地的な大雨が相次いでいます。

気象庁によりますと、この大雨をもたらしている背景にあるのは「上空の強い寒気」と「台風から変わった低気圧」です。

東北や東日本の上空5000メートルから1万メートル付近には、強い寒気が流れ込んでいます。

これは、台風8号の進路にも影響を及ぼした「寒冷渦」で、30日にかけて北に移動しながら寒気は残る見込みです。

また、台風8号は28日、日本海で温帯低気圧に変わりましたが地上付近ではこの温帯低気圧が引き込むように北陸・東海から関東甲信・東北の方向に、暖かく湿った空気が流れ込み続けています。

このため気象庁は、大気の状態が非常に不安定になり、各地で、猛烈な雨や非常に激しい雨が降っているとしています。

各地で急な雷雨・急な増水に警戒を!

気温が上がる午後は西日本も含めて大気の状態が非常に不安定になるため、各地で非常に激しい雨が降るおそれがあります。

予想を上回る雨量となり、局地的な大雨となる可能性もあります。

中小河川では山間部でも都市部でも、短時間で急激に水位が上昇し、氾濫することがあります。

水位の上昇を確認してからでは避難が間に合わない場合もあり、雨が強まってからは川に近寄らないようにするほか、川の近くの家などでは、近くの安全な場所や自宅の2階以上に移動するなど、安全を確保するようにしてください。

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