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Tuesday, July 13, 2021

「不妊リスク」「遺伝子組み換え」ワクチン誤情報拡散…医師ら発信源のケースも - 読売新聞

 新型コロナウイルスのワクチンを巡り、誤った情報に基づいてSNS上で不安をあおる投稿の拡散が止まらない。一部の医師らが発信源になっているケースもあり、ツイッター社が、投稿に「警告」を表示するなどの拡散抑止に乗り出した。

 <(ワクチンを)打って助かる道はない>

 <不妊リスクが激増>

 <(死亡すれば)因果関係不明として別の病気で死んだように処理される>

 ツイッター社は今月、こうした内容を記した東京都内の医師の投稿に、「誤解を招く」との警告ラベルを表示。見た人がクリックすれば、厚生労働省などの情報に誘導される措置を取った。投稿をリツイート(転載)したり、「いいね」を付けたりすることもできなくした。

 この医師は以前から「全てのワクチンは効かない。それどころか病気を増やす」と主張。ツイッターのフォロワー(登録者)は9万6000人を超え、大きな影響力を持っている。

 ユーチューブでも、約5万8000人がチャンネル登録する女性の動画の一部が削除対象となった。

 この女性は「ワクチンを打つと、周囲に毒素をまき散らす」といった誤情報を発信。接種事業の中止を国に求める愛知県内の別の医師と対談し、この医師が「接種すると遺伝子が組み換えられる」と話す動画も投稿していたが、最近、閲覧できなくなった。

 読売新聞は、東京の医師と女性に取材を申し込んだが、13日夜までに回答はなかった。

 同種の情報は以前から海外で広まり、米疾病対策センター(CDC)などが「根拠がない」と否定している。ツイッター社は世界共通の利用ルールで、こうした内容の発信を禁止すると規定。違反した場合は削除を要請し、従わない利用者には警告ラベルを付け、それでも投稿が繰り返されると、アカウントを一時停止するとしている。

 ユーチューブを運営するグーグルも利用ルールで禁止し、対象となる「医学的に誤った情報」として▽不妊症、流産、自閉症の原因となる▽人の遺伝子構造を変える▽マイクロチップが含まれている――などを明示。違反があれば動画を削除し、投稿者が警告に従わない場合は、投稿停止の措置を取るとしている。

 両社は、英語圏では以前から実施していたが、日本では最近になって強化しているとみられる。

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