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Wednesday, February 24, 2021

「はたらくくるま」図鑑 JAF編 災害対策レッカー車タイプ - Goo-net(グーネット)

車のエンタメ[2021.02.25 UP]

「はたらくくるま」図鑑 JAF編 災害対策レッカー車タイプ

この記事の目次

412F1f

災害救援も可能なように機能を強化!

全幅 1910mm
全高 2400mm
全長 5200mm

SPEC
ベース車両:トヨタ トヨエース、型式:TKG-XZU685、エンジン:ディーゼル水冷直列4気筒ICターボ(N04C)、総排気量:400cc、最高出力:100kW(136PS)/1400rpm、最大トルク390Nm/1400rpm、トランスミッション:5MT、寸法:全長5200×全幅1910×全高2400mm、ホイールベース:2800mm、車両重量:4490kg、定員:3名

運転席自体は普通のトラックそのまま。カーナビと無線機が追加されている程度だ。

災害救助に出動するときには、車両前方とドアに「特別支援隊」を表示することになる。

フロント部に電動のウインチを装備するのが災害救援車両の特徴のひとつ。

メインムーブと、車両下部に装備するホイールリフトをめいっぱい伸ばした状態。

メインムーブに2つzzxのウインチが装備されている。ムーブ根元に2つのモーターが並ぶ。

別体式のホイールリフトを伸ばした状態。牽引する車両の前輪を固定するのだ。

車体の左側の側面にあるメインムーブとホイールリフトの操作用スイッチ類。

車両の左側にある収納スペース。右側の3段の引き出しの中には工具が収納されている。

車両の右側にある収納スペース。青いタンクはタイヤに充填するエアーのためのタンクだ。

前後で3つのウインチと可動域の広いメインムーブ

 JAFのロードサービス業務の主力を務めるレッカー車。その中でも性能を高めて甚大な自然災害にも対応できるように用意されたのが「災害対策レッカー車」だ。現在のモデルは、第3世代として2012年ごろから導入されたもの。全国で20台が配備され、通常は日常のロードサービス業務を行うが、いざ災害が発生するとなれば、被災地に派遣される。初代から最新モデルまでの災害対策レッカー車の共通仕様は「4WDであること」「フロントにウインチを装備」していることの2点となっている。
 初代モデルの誕生は1997年のこと。4トントラックをベースに架装され、一部にはメルセデス・ベンツのウニモグも。また、あわせて指揮車両としてメガクルーザーも3台配備されていた。
 第2世代の登場は15年ほど前。初代の災害対策レッカー車は、大きすぎるために市街地での救援や日常のロードサービス業務に不向きということで、JAFの一般的なレッカー車と同様の3トンのナローボディ&ミドルホイールベースのベース車を使い、レッカー装置にはアメリカ製412F1が採用された。
 そして現行の3代目モデルは2010年ごろから仕様検討になり、2012年に導入を開始。2代目と同じく3トンのトヨエースをベースに、改良されたアメリカ製のレッカー装置412F1f(フォルダブル=折りたたみ)を採用した。
 3代目は「メインブームとホイールリフトが別々になっていること」「メインブームに2個のウインチを装備」「ホイールリフトが折りたたみ式」「ボディのボックスをアルミ製とした」が特徴となる。ウインチの能力が高められ、伸縮・上下できるメインブームは可動域が広く、より難易度の高い作業が可能になっている。ボディをアルミ製にしたのは車両重量軽減のためで、アルミにすることで、約150kgも軽量化した。ただし、装備品の違いは、通常のレッカー車と大差ないという。
 これらの災害対策レッカー車は、2004年に結成の「JAFロードサービス特別支援隊」と共に数多くの災害に出動。最新の第3世代モデルも2016年の熊本地震や2019年の台風・大雨による被災地へも駆け付けている。

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