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Sunday, March 22, 2020

【ブガッティT55に乗って56年】フィゴーニ社製ボディの麗しいレーサー 後編 - 試乗記 - http://www.autocar.jp/

もくじ

ヨーロッパ中を走り回ったブガッティ・タイプ55
グッドウッド・フェスティバルでの受賞
22年ぶりのグッドウッド・ハウス
空中に響くドライなエグゾーストノート
驚くほど強いクルマとの一体感

ヨーロッパ中を走り回ったブガッティ・タイプ55

text:Mick Walsh(ミック・ウォルシュ)

photo:Will Williams(ウィル・ウイリアムズ)

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
「タイプ55はあまり可愛がってこなかったですね。ブガッティのドライプレート・クラッチは滑らせられません。上り傾斜での発進はかなりの問題になります。沢山の後続車を作ってしまいます」 とフィゴーニ・ボディのブガッティ・タイプ55のオーナー、セント・ジョンはかつて振り返っている。

時折、ヒルクライムやスプリントレースにタイプ55で参加した。プレスコット・ヒルクライム・レースではゼッケン55がレギュラー。だが、夫妻がブガッティを最も楽しんだのは、ヨーロッパ大陸を自動車旅行する時だった。

ブガッティ・タイプ55(1932年)
ブガッティ・タイプ55(1932年)

ルーフを閉じることはほとんどなかったが、高いウエストラインと巻き上げ式の窓が、優れた安全性を生んだ。「タイプ55は、起伏がありカーブの続くフランスの道を幸せに走れます。多くの現代のクルマより、速いかもしれません」 

高速道路はブレーキが原因で避けていたが、幅の狭いタイヤを理由に、一般道ではあまりスピードは出さなかった。2.3L、142psの直列8気筒は、長距離走行で4.9km/Lの燃費を残した。

丁寧なメンテナンスを施していたが、エンジンからはオイルがハイペースで燃えてなくなった。「ブガッティは中毒性を持った病です」 と1989年のインタビューでセント・ジョンは答えている。

「わたしはかなり個人主義。クルマに時間を割いて、部品の手入れをすることが何よりも楽しいのです。比べられるものはありません」 彼はブガッティに集中するため、スミス・インダストリーズ社を早期にリタイアしていた。

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