もくじ
ーヨーロッパ中を走り回ったブガッティ・タイプ55
ーグッドウッド・フェスティバルでの受賞
ー22年ぶりのグッドウッド・ハウス
ー空中に響くドライなエグゾーストノート
ー驚くほど強いクルマとの一体感
ヨーロッパ中を走り回ったブガッティ・タイプ55
text:Mick Walsh(ミック・ウォルシュ)
photo:Will Williams(ウィル・ウイリアムズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
「タイプ55はあまり可愛がってこなかったですね。ブガッティのドライプレート・クラッチは滑らせられません。上り傾斜での発進はかなりの問題になります。沢山の後続車を作ってしまいます」 とフィゴーニ・ボディのブガッティ・タイプ55のオーナー、セント・ジョンはかつて振り返っている。
時折、ヒルクライムやスプリントレースにタイプ55で参加した。プレスコット・ヒルクライム・レースではゼッケン55がレギュラー。だが、夫妻がブガッティを最も楽しんだのは、ヨーロッパ大陸を自動車旅行する時だった。
ルーフを閉じることはほとんどなかったが、高いウエストラインと巻き上げ式の窓が、優れた安全性を生んだ。「タイプ55は、起伏がありカーブの続くフランスの道を幸せに走れます。多くの現代のクルマより、速いかもしれません」
高速道路はブレーキが原因で避けていたが、幅の狭いタイヤを理由に、一般道ではあまりスピードは出さなかった。2.3L、142psの直列8気筒は、長距離走行で4.9km/Lの燃費を残した。
丁寧なメンテナンスを施していたが、エンジンからはオイルがハイペースで燃えてなくなった。「ブガッティは中毒性を持った病です」 と1989年のインタビューでセント・ジョンは答えている。
「わたしはかなり個人主義。クルマに時間を割いて、部品の手入れをすることが何よりも楽しいのです。比べられるものはありません」 彼はブガッティに集中するため、スミス・インダストリーズ社を早期にリタイアしていた。
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March 22, 2020 at 02:52PM
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【ブガッティT55に乗って56年】フィゴーニ社製ボディの麗しいレーサー 後編 - 試乗記 - http://www.autocar.jp/
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